「クラシックカーはヒトを笑顔にする力がある!?」をレポート!
今や毎週末に日本のどこかでクラシックカーイベントが行われているのではないか、と思えるほど旧車イベントは多い。時代がデジタル化していく一方で、レコードや真空管アンプの人気などを見ると確実にアナログの人気が盛り返しているような気がする。2016年1月31日にお台場で行われた恒例のJCCA(ジャパン・クラシックカー協会)が主催しているニューイヤーミーティング(マニア間ではNYMと呼ばれている)の会場では、フリーマーケットやコンクールデレガンス(大切に保存されているクルマの美しさを賞する)が行われていた。今回のJCCAのテーマは「三菱」ということで、希少なクルマが朝早くから集まっていた。
さて、今回のレポートはWEB CARTOPの若手レポーター(平成生まれの旧車好き)がお届けしますので、おつきあいのほど宜しくお願いします!
まずは入り口ゲートを潜ると、目の前にはフリーマーケットの会場が左右に広がっています。近所の本屋で買えないような旧い書籍や、リサイクルショップなどに行っても手に入らないであろう希少なミニカーなどに朝早くから人が集中しています。私のお父さん世代のパワーに圧倒されつつも、実際に買い物をしている方々にお話を聞くと「ここでしか手に入らないというより、年々価格が高騰しているので、そこに欲しいモノがあれば買え! なんです。実際に2015年は3000円で買えたモノが5000円になって、泣きそうです」と教えていただきました。なるほど、買わずして後悔するより、目に付いたものは買って後悔(?)をした方が良いということのようです!?
続いて向かったのは、特別展示車両。2016年のテーマ車となった「三菱」にちなんだ、珍しいクルマを展示していました。そこには「三菱500」という、深海魚のような顔をしたカワイイクルマと「コルト1000T」というトラック風のボディがイケてます。1960年代半ばから経済成長に伴い、ピックアップトラックの需要が急増に対応したモデルのようです。(画像をクリックすると車名が表示されます)
何やらこのクルマ、先輩から聞くと「JCCAの岡会長から頼まれて、オレが三菱にお願いしたんだよね」などとうそぶいておりましたが、いつものことなのでスルーしておきました(笑)。
画像はこちら その先にずらりと並ぶクルマは、全て個人所有車。減っていくことはあっても、増えることは(生産終了している)絶対にないクルマを大切に乗り続けているオーナーさん達に、こうしたイベントで見せてもらえることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。展示車両はアメリカ車、ドイツ車、イギリス車などなど、日本車だけではなく、いろんな国の旧いクルマを見ることが出来た次第です。勉強になるなぁ。会場を回っていて思ったのは、老若男女問わず楽しめるイベントだと改めて感じました。実際に、若いカップルやスマホで写真を夢中で撮影する女性を見かけたりしました(彼女たちは撮った写真をナニに使うんだろう?)。また、親子でクラシックカーイベントを楽しむという姿も素敵に感じました。
画像はこちら 私が会場で一番気になったクルマは、1973年式のキャディラック・エルドラドクーペです(!)。70年代からすでにオートライトやボンネットの両サイドにモニターランプを装備していたんですよ。モニターランプは、スモールライトやウィンカーなどの情報をドライバーが乗ったまま得られるという画期的システムです。さらに左のミラーに付いているのは、ナント温度計(!!!)です。今から43年前に豪華装備をてんこ盛りのエルドラドクーペですが、オーナーのKさんは二十歳の頃に乗りたいと思い続け、最近ようやく手に入れることが出来たという幸運の持ち主です。大事に乗ってくださいね!
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