さらによく知るための最新プラットフォーム事情 (1/2ページ)

コストや生産性も次第に解消しつつあり

 自動車設計において「軽量化と高剛性化の両立」は永遠のテーマだ。アウターパネル(ボンネットやドアなど)や、サスペンションアーム、バンパービーム(リーンフォース)には少しずつ、鉄板より軽量なアルミニウム素材が使われるようになった。モノコックにも強度の高い高張力鋼板(ハイテンション鋼)が今や当たり前のように使われ、ホットスタンプ鋼板(熱間プレスで成型するもの)の採用例も増えている。WEB CARTOP

 ただ、こうしたボディ構成部材そのものの「強度」を高めるのは、おもに衝突時の安全性能と空間効率を高めることが目的なので、クルマとしての基本性能を左右する「剛性」の向上にはあまり貢献しない。

 そこでハイパフォーマンスが要求されるいわゆる「スーパーカー」では、フェラーリ・エンツォ、ランボルギーニ・ウラカンなどで、プラットフォームにカーボン(CFRP/炭素繊維強化樹脂)を採用するモデルが増えてきた。さらにBMW・i3では、カーボンモノコックのキャビンにアルミフレームの前後シャーシを組み合わせることで高剛性化と軽量化を両立させていたりするのは注目だ。


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