コンパクトカーをも凌ぐ充実装備と上質な走り
eKカスタム&ワゴンが2015年10月に大幅改良を行なった。カスタムには三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。より精悍になって登場だ! 2015年4から9月期の軽四輪車販売台数で、デイズ(日産)を含めるとダントツ1位なのが三菱と日産の協業によって誕生したeKシリーズ。その第一弾のeKワゴンが大幅改良を行なった。
今回試乗したのは「eKカスタムTセーフティパッケージ」。改良の肝は三菱の新しいフロントデザインコンセプトであるダイナミックシールドの採用、インテリアのさらなるプレミアムコンパクトカーをも凌ぐ充実装備と上質な走り感の演出、足まわりとパワステの最適化、アシストバッテリー採用&ターボモデルのアイドリングストップ追加による燃費向上(23.42→26.2km/L)、自動ブレーキ搭載グレードに軽初となるオートマチックハイビーム、そしてマルチアラウンドビューモニターなどを標準装備したことだ。
走り出して進化を実感したのは乗り心地。元々15インチタイヤは空気圧(240kpa)が適切で、乗り心地は下手なコンパクトカーを凌ぐ上質さ。さらにしなやかかつフラットになり段差のいなし方も秀逸。前後席ともに快適さを増した。これまで限定的場面で、やや違和感のあったパワステの戻し方向のフィールも見事に改善されていた。
ターボエンジンの動力性能は比較的マイルド。NAエンジンのように自然でありつつ、ターボらしいトルク、加速性能を発揮してくれるのが特徴だ。ちなみにアシストバッテリーは加速方向のアシストではなく、エネルギー回生を担い燃費向上に威力を発揮するためにある。
そうした基本性能に加え、今回はコンパクトカーも真っ青、高級車さながらの先進安全装備を充実させたのだから、商品力は格段にアップしたといえる。
オススメグレードは進化幅がもっとも大きい、カスタムのセーフティパッケージである。
車名 | eKカスタム |
グレード | T Safety Pakage |
全長×全幅×全高 (mm) | 3395×1475×1620 |
ホイールベース (mm) | 2430 |
車両重量 (kg) | 870 |
パワーユニットタイプ | 直列3気筒DOHCターボ |
排気量 (cc) | 659 |
最高出力 (ps/rpm) | 64/6000 |
最大トルク (Nm/rpm) | 98/3000 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
JC08モード燃費 (km/L) | 26.2 |
価格 (万円・税込) | 160.056 |