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【デトロイトショー2016】日産フルサイズピックアップのコンセプト

【デトロイトショー2016】日産フルサイズピックアップのコンセプト

タイタンXDのコンセプトモデル、その名は「ウォーリアコンセプト」

 広いアメリカで最も売れているクルマは、フレーム式の「ピックアップトラック」だ。発展途上国のように荷物や人を載せる“道具”ではなく、パーソナルカーとして使用するケースがほとんどだ。その中でも、大柄なサイズで伝統的なフレーム式シャシー&大排気量エンジンが組み合わされる「フルサイズピックアップ」の人気が高く、全米で最も売れているジャンルなのだ。そのため、フォード/GM/FCAのアメリカ勢はもちろん、日本勢も重要なモデルとしてラインナップを行なっている。

そんな激戦区に日産が投入しているのはタイタンだ、初代モデルは2003年に登場、現行モデルとなる2代目「タイタンXD」は2015年のデトロイトショーで世界初公開された。デザインはカリフォルニア州、開発はミシガン州、パワートレインはテネシー州の「メイド・イン・アメリカ」な日産車である。

今回のデトロイトショーでは、このタイタンXDをベースにオフロード向けにデザインを行なった「タイタン・ウォーリアーコンセプト」をお披露目した。タイタンXDは堂々としてスタイルやメッキのフロントマスクなどラグジュアリーさを前面に押し出しているが、ウォーリアーコンセプトはオフロードスポーツを意識した内外装に仕立てられているのが特徴となっている。

 フロントマスクはブラックアウト、ヘッドランプは日産デザインのアイコンの一つであるブーメラン形状を採用。全幅はノーマル+153mm、全高は専用サスペンション+専用アルミホイール&37インチタイヤの組み合わせで+71mmに変更。ガンメタ+オレンジのアクセントのボディカラーと相まってかなりワルな印象だ。ちなみにパワートレインはカミンズ製のV8-5.0Lターボと変更はない。

 一方、インテリアはカーボン/アルミ/レザーを随所に用いることで質感を大きく向上。オレンジステッチのシートや専用ステアリングなどが採用されている。

 市販化の予定はないそうだが、更にエンジンに手を加えるなどしてフォードF150ラプターのようなに高性能バージョン「タイタンXD NISMO」として販売してもいいような気がするのだが…。

 (写真:青山義明)

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