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【デトロイトショー2016】トヨタの「つながる」技術のための開発車を出展

【デトロイトショー2016】トヨタの「つながる」技術のための開発車を出展

開発車は燃料電池車MIRAI

 ミシガン州デトロイトのダウンタウンにあるCOBOセンターで1月11日から開催された北米国際オートショー2016(North American International Auto Show 2016、通称:デトロイトショー)に、トヨタが発表・出展したのが燃料電池自動車「MIRAI」の実験車であった。

この実験車は、アメリカのKymeta(カイメタ)社との協業で、カイメタ社の衛星通信技術を活用したもので、これにより、地球上のどこでも衛星からの情報を受け取ることができるようになるというものである。

 衛星での通信は、大量のデータを受けることができ、携帯電話のような基地局がないエリアでも受信ができる。また基地局がダウンするような天災等による緊急時でも安定した通信ができるというメリットがある。

 しかし、衛星の受信に有効なのは円偏波のため、これまでパラボラアンテナでしか取れないといわれていたが、カイメタ社は、電子的に衛星を補足できる独自技術を持っており、アンテナを平面&小型化できるとして、2013年9月から車載用平面アンテナの共同研究をスタートさせている。

 そして、今回登場したMIRAIの実験車に搭載されているのがその試作アンテナ。この発表会に登壇したトヨタの友山茂樹専務役員は「カイメタ社の平面型アンテナは、衛星通信技術を車載するにあたっての課題を解決する可能性を秘めており、非常に期待している」と発言し、衛星通信機能の車両への搭載の道筋ができたことを示した。

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