2010年に「Jewel of Lexus」と呼ばれた「SC」が生産終了。2009年にスーパースポーツLFAが登場するも500台の限定販売だった。2014年に2ドアクーペのRC/RC Fも登場したが、あくまでも派生モデルである。実は世界中のディーラーからも「SC後継で誰でも購入できるクーペが欲しい」と言う声が多かったそうだ。そんな声に対するレクサスの提案は、2012年のデトロイトショーで発表されたコンセプトカー「LF-LC」だった。「ハイブリッドドライブによる先進性と優れた走行性能を兼ね備えたクーペ」と言う以外は謎の部分が多いモデルだったが、レクサスの関係者は当時「3~4年以内に出せたらいいですよね…」と語っていた。
あれから4年、デトロイトショー初デビューとなる豊田章男社長の紹介でお披露目されたのが、新時代の「Top of Lexus」にふさわしいラグジュアリークーペ「LC500」である。LFAのアクセントが随所に盛り込まれたエクステリア&インテリアは、コンセプトカーがそのまま量産モデルに進化した…という感じだ。章男社長はプレゼンで「レクサスのデザインは退屈と言われてきたが、LC500はよりエモーショナルなデザインを目指した」と語った。