技術の進歩で多様化進む用途に合わせて選ぶ時代
多種多様なジャンルが増え、どんどん影が薄くなっているのがセダンだ。昔は市販車からレーシングカーまでセダンばかりだった。昨今では往年の名車も名前が消えていく一方。日本の自動車技術が向上したことで、さまざまなクルマが登場した。セダンの座を奪ったと思われるクルマを5台紹介しよう。
自動車が誕生して100年になる80年代まで、日本の乗用車は欧米の自動車文化をお手本に成長してきた。だからセダンを中心にして、モータリゼーションは波に乗っている。セダンは前席だけでなく後席も快適だし、上級クラスなら6人乗ることも可能だ。荷物も積みやすい。
が、90年代になると、日本の自動車メーカーはクロスオーバーカーの提案を行ない、さまざまなカテゴリーのスキ間に新感覚のクルマを押し込んでいる。多人数乗車には1BOXワゴンが挑み、これはセダンベースのミニバンを生み出した。火付け役となったのはオデッセイだ。
また、トランクスペースに関しては、ステーションワゴンがセダンに取って代わる時代になっている。積載能力が高く、走りもいいワゴンの代表はレガシィ・ツーリングワゴンだ。悪路で群を抜く走破性を見せつけるSUVにも快適指向の流れが押し寄せた。こちらもセダンをベースにしたクロスオーバーSUVを誕生させている。
軽自動車やコンパクトカーもハイトワゴン路線に走った。セダンは次第にジリ貧となり、今では絶滅危惧種になっている。
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