バッテリー交換は痛い出費なだけに避けたいところ?
HV/PHV/EVの中古車を選択するうえで、最大の懸念事項がバッテリーだ。とくにEV用リチウムイオン電池は高価。EVが高額なのは、電池が高価だからなのだ。EV用の電池交換の価格が公開されていないことも、不安をあおる。
結論からいうと、バッテリー は劣化する。ちょい乗りだけでも、経年劣化が起こる。EVではとくに顕著で、明らかに航続距離が短くなったという報告も多い。EVでも一部の車種を除き5年もしくは10万kmというメーカー保証はあるが、相当劣化しない限り、交換には応じてもらえないという。
HV/PHVではどうか? 容量の違いはあるが同じ電池ゆえ、こちらも劣化する。だが、2代目プリウス以降、電池を交換したという報告はほぼない。
なかには20万km、30万km走ったという猛者もいるが、電池は未交換どころか、燃費もほとんど変化はないという。これはいったいどういうことか?
EVは電池+モーターのみが動力源。100%依存するゆえ、電池の劣化に敏感になる。対してHV/PHVの主力はガソリンエンジン。ハイブリッド走行時でも電池のすべてを使っているわけではない。よってHV/PHVでは電池の劣化に気づきにくい、というのが正解のようだ。
結論 エコ中古車は買っても問題なし!
電池の件だが、朗報もある。リチウムイオン電池は年々価格が下落していること だ。2020年には1kWhあたり2万円になるという予測もある。それでも電気自動車では50万円近いということになるが。
ロングドライブが多いひとならもともとEVは選択肢にはないハズ。となれば多少電池の劣化があってもその安価な価格ゆえ中古のEVも十分に魅力的ではないだろうか。PHVやHVでは、電池の劣化にも気を配る必要はなく、中古でもいっさい問題ないだろう。積極的 に「買ってもいい!」と断言できる。3代目プリウスやアクアの大ヒットは、膨大な中古車市場を生んだ。HVを安価に楽しむチャンスである。
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