エンジン内部の状態を把握するのは不可能に近い
前回のボディに続いてみるべきはやはりエンジン。名機と呼ばれたRB26DETTもほとんどが10万、20万km走行しており、前オーナーが手を加えていない限り、劣化していることは間違いない。
まず伝えたいのは、エンジンはボディと異なり交換できる消耗部品。すでにエンジンの乗せ換えやオーバーホールなど予算を見ておく必要がある時期に来ていることを考えれば、ある程度エンジンの程度は無視ができる。エンジンブローなどで不動車となり、そのまま長期保管になっているクルマで、価格的に安いのならば狙い目。ただ、そういったタマがあるワケではなく、一般的にはコネクションがないと見つけにくい。
また、最近ではボディもパーツとして高く売れるので、そこまで安く買えるとも限らない。さらに、エンジンもベアエンジンと呼ばれる完成品がメーカーで製造廃止となり、エンジンブロックの供給も無くなってから長期化しているため、すぐに載せ変えができない可能性もあるため、すぐに壊れないかの、最低限のチェックはしておいたほうがいい。
エンジンのコンディションは前オーナーがいかに愛情を注いできたかで、大きく変わる。ただ、エンジンの状態を外観から判断するのは不可能。リフトアップして見せてくれるショップも少ないので、エンジンルームも一つ一つ、数多くの台数を見ていくしかない。