エンジン内部の状態を把握するのは不可能に近い
前回のボディに続いてみるべきはやはりエンジン。名機と呼ばれたRB26DETTもほとんどが10万、20万km走行しており、前オーナーが手を加えていない限り、劣化していることは間違いない。![A](https://cdn-webcartop.com/wp-content/uploads/2015/12/A-4-680x458.jpg)
まず伝えたいのは、エンジンはボディと異なり交換できる消耗部品。すでにエンジンの乗せ換えやオーバーホールなど予算を見ておく必要がある時期に来ていることを考えれば、ある程度エンジンの程度は無視ができる。エンジンブローなどで不動車となり、そのまま長期保管になっているクルマで、価格的に安いのならば狙い目。ただ、そういったタマがあるワケではなく、一般的にはコネクションがないと見つけにくい。
また、最近ではボディもパーツとして高く売れるので、そこまで安く買えるとも限らない。さらに、エンジンもベアエンジンと呼ばれる完成品がメーカーで製造廃止となり、エンジンブロックの供給も無くなってから長期化しているため、すぐに載せ変えができない可能性もあるため、すぐに壊れないかの、最低限のチェックはしておいたほうがいい。
サスのストラットの部分は側面衝突で歪む可能性がある。左右のストラットの接合部を見て、違和感がないかを確認
バッテリー下は受け皿がないと錆びることが多い。修復しにくい場所だから、最低限の目視確認はおこなっておくこと
RB26は発熱量が多いため、ハーネス類が硬化しやすい。安易に取り外そうとすると簡単に割れるので取り扱いは注意だ
画像はこちら エンジンのコンディションは前オーナーがいかに愛情を注いできたかで、大きく変わる。ただ、エンジンの状態を外観から判断するのは不可能。リフトアップして見せてくれるショップも少ないので、エンジンルームも一つ一つ、数多くの台数を見ていくしかない。
全体を見て、左右のバランスが均等か、違和感のあるところはないか、を一通り見る。これは当時の新車のカタログや写真などと比較したり、台数を見比べることで見えてくるものがある