クルマとバブルは密接だった!
クルマでも同じ。高級なものを次々と追い求めて、輸入車や3ナンバーのクルマに殺到。高ければ高いほどいいし、若者だってみんなクルマを持っていたのは今から思えば驚く。クルマを買えばドライブデートに誘えるし、クルマこそがモテる条件の一つだったから、学生でも競って買ったのだ。
すべてをひっくるめていい思い出とも言えるだけに、今回は少しばかり当時に戻ってみよう。
〈これがバブルの人気クルマだ!〉
①六本木のカローラ
当時のBMWは3シリーズがエントリーモデル。2代目E30型はナンパ車として「女子大生ホイホイ」の異名も。
②小ベンツ
190E(W201型)は現在のCクラスのルーツ。当時のベンツのラインナップの中で一番小さなモデルだったので「小ベンツ」と呼ばれた。
③プジョー205CTI
お嬢さま&奥さまのゲタグルマとして活躍。赤いボディに小洒落たカブリオレ。ワンレン(当時流行の髪型)をなびかせてお買い物。
〈大学生のデートカー対決〉
映画「私をスキーに連れてって」でセリカが登場するなど、当時はスペシャリティカーでのデートが定番。中でも若者のデートカーといえばプレリュードとシルビアが双璧。学生も必死でバイトして買ったものだ。
〈シーマ現象なんていうのもありました〉
クラウンやセドグロですら5ナンバーボディが基本だった時代に、禁断の3ナンバー専用ボディで登場したシーマが爆発的にヒット。協力なターボで後輪を駆動してテールを沈めながら加速する姿が不動産業や建築業の社長を虜にした。
〈そしてバブル世代の今は?〉
今、社会で活躍しているバブル世代ももうオッサン。50歳ぐらいだろうか。まずクルマで、今との関係を総括してみると、高級車とは何ぞやを体感できたのは大きい。一部メーカーははじけて窮地に陥ったけど、技術的には一気に進化したのは事実で、この点でも収穫はあった。そしてクルマ以外だと、悲喜こもごもかも。とにかく売り手市場だったので、職場でも人数が多く、これが今や問題に。バブルのときだって浮かれているだけじゃなくてがんばっていたのになあ。片道切符の出向も増えているみたいだけど、がんばろうバブルのご同輩!