移動中でも、車載ホルダーでのスマホ操作はOK!
つまり、赤信号でも渋滞時でも、クルマが“完全に停止”している状態なら原則セーフ! もっとも、赤信号・渋滞ともにすぐに動き出す可能性が高いので、通話はやめておいた方がいいだろう。
➁の「手で保持する」というのは、大きなポイント。走行中に、携帯・スマホを手にとって“操作”すると、アウトになるということ。逆に言えば、スマホの車載ホルダーなどを利用していれば、操作をしてもお咎めなし。
③についても、➁が前提になっているので、イヤホンマイクやスピーカーを使ってハンズフリーになっていればOK。ただし、イヤホンなどで外界と完全に音が遮断された場合は、NGとなるので要注意。
厄介なのは➃の「画面の注視」。辞書によると「注視」とは、「注意深くじっと見ること」とある。
平成11年の9月22日付けの警察庁の通達には、「注視とは見続ける事」と記されているが、何秒以上見続けたら注視になるのか。その数値は明らかにされていない。したがって、現場の警察官の判断で決まるという可能性が大ともいえる……。
ちなみに、運転中に携帯・スマホを使用したとして捕まった場合、反則金と減点は下記の通り。
・携帯電話使用等(交通の危険)違反(携帯電話を使用して交通の危険を生じさせた場合)
反則金9,000円、減点2点
・携帯電話使用等(保持)違反(運転中に携帯を利用したのみの場合)
反則金6,000円、減点1点
というわけで、クルマに乗っているときに携帯・スマホの利用で違反切符を切られないためには、第一に走行中はとにかく携帯・スマホを手に持たないこと(車載ホルダーに固定するのが一番!)。第二に利用するときは、完全に停止した状態に限る。以上の条件をクリアしていても、取締りにあって、反則切符を切るという警察官がいたら、きちんと上記の事情を説明し、切符へのサインは断固として拒否しよう。
そのうえで、くれぐれも安全運転優先の精神は忘れずに。