続いて、「ヘッドライトコンパウンド」をテスト。付属のクロスに、適量を垂らしてレンズを磨いていくと……。
画像はこちら あれれ、思ったよりきれいにならない。でも、三度・四度と繰り返すと、「サラテクト」で磨いた面と同じぐらいの透明度は復活した。
最後に、もうひとつの虫よけスプレー「虫とバイバイ PLUS」(近江兄弟社メンターム)でトライ。
画像はこちら ややや、最初の磨きでいえば、これが一番きれいになった! もう一度、新たなウエスにスプレーして拭いたら、もう先の2か所と同等レベルの仕上がりに!
なんでこんなに虫よけスプレーが効くのかというと、それは虫よけスプレーに使われる主たる虫よけ有効成分(忌避剤)=ディート (DEET)に、プラスチックを薄く溶かす効果があるからとのこと。
今回の検証で使った、二種類の虫よけスプレーでいうと、「サラテクト」のディートの含有率は2%で、「虫とバイバイ PLUS」は、7%。その差が、そのまま効果の差として表れたようだ。
ちなみに、日本国内では、「虫よけ剤」のディート濃度は、12%が上限とされている。ドラッグストアに行けば、ディート成分12%の製品も数種類販売されているので、それを使えばもっと強力な効果が得られるかも。
ただし、ディートはプラスチックを溶かす作用があるので、磨いた後は、レンズを水拭きして、虫よけスプレーをきれいに拭き取っておくことを忘れずに。また、レンズに直接スプレーするのも避けた方が無難だ。
もうひとつ気になるのは、この虫よけスプレーにしても、コンパウンドにしても、もともとレンズ表面に塗布されていて、レンズの劣化を防いでいるハードコートも剥がしてしまう可能性があること(もっとも、ハードコートが効かなくなったから、レンズが黄ばんできた可能性も……)。
万全を期すなら、レンズを磨いた後に、ヘッドライト用の「ハードコート復元キット」などを併用するという手も考えられる。
ちなみに、今回テストした「ヘッドライトコンパウンド」(PROSTAFF)には、ツヤ出し保護成分・表面コーティング成分が配合されてあると書かれていた。
いずれにせよ、虫よけスプレーでヘッドライトの黄ばみ、曇りがとれるという噂は本当だった。
虫よけスプレーなら新品でも500円前後だし、この夏使い切らなかったもの(ディート成分入り)が残っていれば、お金も手間もかからず、ライトに輝きが取り戻せるので、やってみる価値はあると思う。
ハードコートの面で、今後の経過がやや気になるところだが、これについても1~2か月後に、再レポートするのでお楽しみに。
ライトだけでなく、ナンバープレートにも虫よけスプレーをしておけば、夜の田舎道を走ったときに、虫が付着しにくくなったりして……(それはないだろうな)。